「アハハ!ドンマイ紡君」
「……腹減った…」
予鈴が鳴り、昼休みも終わりを迎えようとしている頃、俺はようやくクラスメイト達から解放された。
舞歌に怒鳴ったあとから酷かった。
ある一人の男子が俺の弁当の中身を奪取したのをきっかけに、全員同時に弁当に群がってきたんだ。その光景は、まるで獲物に群がるハイエナのようで。
そのあまりにも壮絶な光景に俺は言葉を失い、ただそれを眺めていた。
…それが命取りだったんだ。
我に返り群がるハイエナから弁当を取り返した時には、白い米しか残っていなかった…
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