ずっと話していたら、空がだんだん暗くなり始めてきた。
名前も知らない男の子と“明日”を約束して、そろそろ私は帰ろうとした。
“名前も知らない男の子”と…?
「ああっ!」
私が急に叫んだので、男の子は目を見開いて驚いた。
男の子は突然大きな声で叫ぶなと 言うように、私の方を見た。
す、すみません…。
「あのさ、帰る前に質問。 いまさらだけど、名前を教えてください」
「ホント、いまさらだな」
「ですよね。 聞こうと思ってたのに聞くの忘れてた」
男の子は少し笑って、私の質問に答える。
「俺の名前は、サク。 サクだ」
「サク? えっ、これ本名? だよね?」

