「もう、この桜の木の下にサクはいないんだね」 「ん、そうなるな」 寂しいな…。 ここにサクがいるのが、あたりまえになってたから。 話したのは昨日が初めてでも、ずっと前からサクの存在は知ってたし。 「いつ引っ越すの?」 引っ越すことが決まってるなら、せめて、それまでは…。 「引っ越しは明日」 ……え? 明日? 「ちょっ、それ本当!?」 「本当」