サクのこと、これからもっと知りたい。 この気持ちが“恋”といえるものなのか分からない。 だけど、知りたいって思うの。 「名前」 「ん?」 「お前の名前。 昨日はけっきょく言わなかったろ。 なんて名前」 あ、サクが私の名前、聞いてくれた。 昨日も本当は冗談で、知りたいと思わないって言ったのかな? 「私、亜弥。 亜弥っていうの」 私が笑顔で答えると、サクは『ふーん』と言って、支線を桜の木に移した。