「..なに」
私はそっけなく答える。
早く、死なせてよ..
「死ぬのかよ」
ふらりとその男はこっちに歩いてくる。
「こないでよ、関係無いでしょ」
きつく睨みつける。
それでもお構いなしに男は私に話しかける
「なぁ、理由は?」
やめてやめてうるさいうるさいうるさい
...来ないで
風が吹くたびにサラサラと髪が風になびく
私のキャラメル色をした髪も無造作に
なびいた。
「え、泣いてんの?」
え..涙、なんで?
ぽたぽたとしずくが足元に落ちていく
「俺、日向真央。なあ、話そう?」
そう言って真央は私に手を伸ばした。
わたしは、初めからこうやって誰かに
手を伸ばして欲しかったのかもしれない。
「よ、っと」
握られた手を強くひかれ、わたしは
真央がいるがけとはせいはんたいにき