☆恋しちゃったんだ☆

 翔SAID


 なんでこんなに苦しそうな顔してるんだ・・・。

 でも綺麗な顔。

 「あの・・・?なんですか?」

 無愛想に聞いてきた。

 「あ、いや。泣いてたから大丈夫かなって。」

 何かこいつ・・・。

 目が死んでる。

 しかも、すげぇー警戒してるよな。
 
 「別に大したことないわ。ありがと。」

 ぜってぇーなんかあんだろ!!

 つーか、俺がこんなに女に興味持つなんて。

 「そぉか。」

 なんかこれ以上聞けなかった。

 けど、あいつは、思いもよらないこと聞いてきた。

 「あなたって女嫌いなんじゃない?」

 えっ???

 まさか、初対面のやつに見破られるなんて・・・

 何者なんだ・・・?

 「なんでわかったんだょ。」

 聞いてみた。

 「あんたの笑顔うそ臭い。安心して?私も男嫌いだから。」

 笑顔がうそ臭い・・・。

 初めて言われた。

 確かにウソだ。

 俺は、このうそ臭い笑顔を自然とするようになってた。

 つーかこいつ・・・。

 男嫌いなのか。

 良かった。

 あれ?でも、どっかで引っかかってる。

 なんなんだよ。