次の朝、あたしはいつもの時間に起きてしまった。
別にいいじゃないかと…?
ダメダメッ!今日の朝にはシャワーを浴びて、お母さんに昨日の話の続きを聞かないといけないのに!
「行ってきます!」
なんとかギリギリ間に合った。
「おはようございます!うさ美さん!」
「今日もステキですっうさ美様ぁ!」
朝から忙しい!
有名人って、大変だなぁ…って!自意識過剰か!!
「おはよう」
あたしは笑顔で返した。
廊下の向こうから裕香がこっちに向かってきた。
「美恋、今日は遅刻寸前だね」
ん…?なんか裕香、ご機嫌斜めだな…
「おはよ。昨日から朝にかけてごたごたしちゃってて…」
「へぇ~だから返信できなかったの。そーかそーか。うん、仕方ない」
それか!裕香の機嫌が悪い原因!
「ごめんなさいっ本当に忙しかったの!!」
「…そうよね!昨日は撮影の日だったもんね!」
おっ機嫌直った。まぁ、撮影で忙しかったんじゃないけど…

