新君はリビングにある写真たてを持ってきた。
「こいつか?」
指さした人を見ると、そこには一緒にキャンプに行った時の崇の姿。
小学2年生かな?懐かしいな。
「そう…だけど……だから何なの?」
少し恐かった。だって新君と似ているから。
でも、その考えに裕香は同意してくれなかったけどね。
「名前は?」
「……言う必要ある?」
「ある」
「いっ…意味分からない」
「もっと美恋のことが知りたい。過去が知りたい」
「っ…!」
これ以上動揺したらヤバいかも。
「あたし、夕飯作るから。邪魔しないでね?」
そういって無理矢理逃げた。
きっとこの場にいたら崇は言うだろうな。
“逃げたらだめだ”って。

