あたしはそんな光景を横目で見ていた。
あたしはあんなに新君に酷いことしているのに新君は助けてくれるんだね。
最低だよ…あたし。
「ちょっと、あの子王子を狙っている人じゃん」
「え?」
そういって裕香が指をさしたのはさっきあたしの机を戻したメイクの濃い人。
「あの子、笹原華恋よ」
笹原華恋(sasaharakaren)ちゃん…
アイシャドウ塗り過ぎだよ。
チークも塗り過ぎ、あたしのメイクさんに頼んで笹原さんのメイク直そうか…
「ちょっと、美恋、今何考えていた?」
「は?…あ、うん、笹原さんのメイクのこと」
「またボーっとしたと思ったら、今度は人間観察ですか」
「えっ何それ~!」
やっぱり裕香と話していると落ち着く。
そして、HRが始まった。

