「だから、王子を見ると初恋を思い出してしまって辛くなるのね」
「そうなの」
「崇君には会えないの?」
「電話してもダメ。家もいつも留守なの。でも…」
「でも?」
あたしは昨日、お母さんがえるちゃんと会ってたことを思い出した。
そして、話も途中。
お母さんは絶対何かを隠している。
「でも、お母さんは崇のお母さんに会ってるの」
「どういう事!?」
「あたしにも分からないの!」
あたしも今、頭が整理できていない。
家にいると、頭がこんがらがる。
学校にいるとイヤでも新君と会わなければならない。
でも、今思うと新君には酷いことしてるんだよね。
あたしの勝手な事情で新君には不快な思いをさせている。
何も関係ないのに。
謝らないと、いけないのかな?
でも、上手く話せ「ちょっと美恋!!」
あ…
「もうっ一人で抱え込まないで!」
「裕香、ごめん」
「美恋の悪い癖だよ?もっと私を頼ってほしかった。これからも私に頼って?」
裕香…ありがとう。
本当に良き心友よ。

