ートン
え…?
What happened?
これ以上下がれない、なんで!?
そっか、あたしが動けない理由は壁にぶつかったからか。
「俺を見ろよ」
グッと顔を近づけ、あたしの顔の両側に手をつく新君。
あたしを見つめる瞳が、あたしを逃がさない。
「宇佐見さんだけなんだ、俺の本当の姿見せたのは」
本当の姿?
「俺はにこにこ王子じゃない」
心を読まれたか。
「俺、うさ美のファンでさ?」
そっか…だから知ってたんだ。
綺麗な容姿。崇にそっくり。
崇を思い出してしまい、涙が溢れる。
このままじゃ泣いちゃう!
あたしは力を振り絞り、腕を振りほどき、彼から逃げた。
「おいっ!まだ話は終わってな___
そんな声を無視して。

