「 い、いじめって… 」
いったいなにされちゃうの!?
この子、絶対一年生の仲でも
人気あるだろうし、もしかして
一年みんなから陰口たたかれるとか…
なんて思っていると委員会が始まった。
それどころじゃない位
私の頭の中はパニックで、
文化祭の説明の間も上の空。
係も余り物でいいや、とか思ってると
いきなり隣の席の奴が立ち上がる。
「 先輩!俺と大渕先輩で
買い出し係なりますよ!」
「 …は?!」
いやいやいや、ちょっと待て。
伊藤稜汰、何言ってんの?
買い出し係とか1番面倒じゃん!
「 え?伊藤君と大渕さんいいの?
すっごく助かるんやけどー!」
げげ、委員長の先輩嬉しそう。
そりゃそうだよね、1番面倒な係が
すんなり決まるんだもん。
「 全然いいっすよ!ね、先輩?」
私が断れないような性格だって
分かって言ってんのか!この野郎!
「 …はい、やります。」
この後輩は鬼だ、悪魔だ。
