「 …あ、先輩!」
私に気付いて手を振る彼。
慌てて私も駆け寄る。
「 ごめん、待った?」
「 ううん、俺今来た所。
んじゃ、行こっかー!
まずは飾り付けだから…。」
なんか変な感じ。
あんな嫌だと思った後輩と、
一緒に並んで買い物してる。
「 見て見て!あのカップル!
彼氏超かっこよくない!?」
え…?
今、あの女の子達私達を指差して
カップルって言った…?
カップルに見えるのかな…!?
「 先輩、どーかした?」
「 へ?いや、うん、なんでもない。
ほら、どこだっけ!いこ!」
後輩君とカップルなんて、
ないない、ないから。
