階段を降りていると

下の子たちが私たちに気づいて頭を下げる



下「総長!お帰りですか?」


龍「いや、こいつ送ってくる」


下「そうっすか、お気をつけて」


龍「あぁ」


下「優梨さん、おやすみなさい」


下「また来てください!」


下「お気をつけて」


優「ありがとう、おやすみ」


下の子たちと軽く挨拶をして

龍毅の後ろを着いていくと

たくさんのバイクがあった

その中で一際キレイな黒のバイクに龍毅が近づいていく



優「これ、龍毅の?」


龍「あぁ」


優「カッコいいね、キレイだし」


他のバイクもピカピカだが、龍毅のはもっとピカピカだ


龍「そりゃどーも。それより、これ被れ」


優「ヘルメット?あたしいらないよ?」


龍「いいから。」


そう言い、グズるあたしにイラついたのか

強引にヘルメットを被せられた

紐のところが、カチッというと


龍「乗れるか?」


優「うん」


ヒョイッと跨ぐ


龍「お前、乗るの慣れてんのか?」


優「え、いや…友だちのに乗せてもらったことあるから」


自分のバイク持ってるからね


龍「そうか、まぁいい。掴まっとけよ」


優「うん」


それを合図にエンジンを吹かし

緩やかに発進した