そして靴を履き替えてバイク置き場に行き、
バイクに乗って鬼神の倉庫へ向かった
倉庫に着き、今は幹部室のソファへみんな座っている
あたしの隣に座っている龍毅は
怒りMAX、不機嫌さMAX
顔が般若のようになっている
少しの間の沈黙のあと、翠が口を開いた
翠「優梨さん、なぜあんなことになっていたのか話してくれますか?」
優「その……話せば長いんだけど…………」
龍「言え」
鬼神さまのその言葉に今までのことを話した
龍「なんでそのときに言わねぇんだよ」
優「だって龍毅、言ったらどんな手を使ってでも手紙入れた人探して、さっきみたいに殴ろうとするでしょ?」
龍「当たりめぇだろ」
優「やっぱり。それが嫌だったの。それに心配かけたくなかったから」
龍「なんでだよ」
明らかに不機嫌さが増した
優「龍毅にあたしのことで喧嘩してほしくないの!あたしはそこまでしてもらっていい人じゃない」
龍「俺はお前が何よりもどんなことよりも大事なんだよ!」
龍毅が初めてあたしを怒鳴ったからビクッとした
廉「まあ、龍。優梨も驚いてるし……」
龍「ちっ」
不機嫌そうにそっぽを向いた龍毅
翔「優梨ちゃん。龍が怒るのも当然だよ。優梨ちゃんが僕らに心配をかけたくなくて言わなかったことは、逆にもっと僕らに心配をかけるんだよ。それに龍は優梨ちゃんを一番大事に想ってるから怒ったんだよ」
クスッと笑って「今もだけど」と言った翔
優「…………ごめんなさい」
優しく叱ってくれた翔の言葉でやっと気づいた
あたしがしていたことは
余計に皆に心配をかけるってことを
何より龍毅を怒らせてしまったし、すごく心配をかけたことを
海「これからはちゃんと言ってくれりゃいい」
海のその言葉に周りの皆は頷いてくれてた
優「……ありがとう」
泣きそうになった
あたしをこんなに心配してくれて
そして何より、皆の優しさに…………

