観覧車を降りたあたしたちは遊園地を後にし、
家に帰った
もう夕方だからショッピングセンターはまた今度のデートで行くことにした
家に帰ってきて 、ご飯を食べて、お風呂に入って、リビングでテレビを見ていると
龍「もう寝るか?」
優「うん、そうだね」
時刻は0時前
テレビを消して寝室に向かう
龍毅が先にベッドに入り、あたしが入れるくらいのスペースをあけて、手招きする
素直にそのスペースに入ると、ギュッと抱き締められる
優「龍毅」
龍「ん?」
優「今日はありがとう」
龍「あぁ」
キスを落とす龍毅
唇が離れて見つめ合う
そしてまたくっつく唇
さっきと違って、深い口づけに息が上がる
キスに集中していると
Tシャツのなかに龍毅の大きな筋肉質の手が入ってきた
それに驚いて、ビクッと肩が揺れた
龍「だめだ、俺を突き飛ばせ」
優「え?」
龍「じゃなきゃ、歯止めきかねぇ」
歯止め……そっか、あたしが初めてだから気を使ってくれてるんだよね
確かに初めてだから怖いって思ってたときもあった
でも今は、龍毅にもっと触れたいって思うし、龍毅のすべてを知りたいって思う
何より、龍毅と1つになりたい
好きな人に裸を見せるなんて出来ないって思って、一生無理かもしれないって思ってた
でも今は、龍毅のことをもっと知りたいと思う
それに、好きな人にあんまり我慢させたくない
最近、夜中に起きてテレビを見て時間を潰してるのを知ってるから
優「龍毅」
ずいぶん、待たせちゃってごめんね
龍「ん?」
優「愛してる」
龍「俺の方が愛してる」
そんな嬉しい言葉をくれる貴方をあたしは受け入れたい
優「もう、我慢しなくていいから」
龍「……ほんとにいいのか?」
優「うん。……でもあたしその…処女だよ?いいの?」
何かの本で見たことある
処女は重いとかめんどくさいとか。
龍「何言ってんだ。前も言ったろ。お前が処女で嬉しいって。他のやつに抱かれたら、そいつ見つけ出して、あの世に送ってる」
そんな恐ろしいことを呟いて、あたしに深くて甘いキスをくれた

