翔「連れてきたよー」


龍「おせぇ」


なんでこの人、朝から不機嫌なわけ?


翔「いいじゃん、連れてきたんだから」


ぷくぅ、と膨れる翔はやっぱり可愛い


なんとなく頭を撫でてあげる


すると目を閉じて、気持ち良さそうにしていた


翔「優梨ちゃんの撫で方、すごい気持ちいい~」


優「それは良かった、でも立ったまま寝ないでね」


今にも寝てしまいそうな翔に言った


翠「翔。もうその辺にしときなさい。龍が…」


龍「翔、いい加減、離れろ」


不機嫌オーラで言う


翔「優梨ちゃんが、せっかく撫でてくれてたのにー!龍のケチ!」


と言いつつ、渋々離れていく翔


あたしが撫でてたのに翔が怒られるなんて

なんか…


優「翔、ごめんね」


悪い気がして、謝った


翔「なんで謝るのー?僕は撫でてもらって嬉しかったよ?」


優「ありがとう」


優しいんだね、こんなあたしにも


そんなことを思っていると


龍「優梨。こっち来い」


龍毅があたしを呼ぶ


言われた通り、龍毅の隣に座ると


ぽす、と肩に重みを感じ、見てみると


龍毅の綺麗な赤色の髪の毛があった


優「何してんのよ」


龍「寝てんだよ」


普通に返してくる、この男



まあいいかと思い、そのままにしとく