え、なにさ
龍蘭の奴らが目を見開いて私を見る
「え、あ…大丈夫!?」
優しそうな奴が近づいてきた
「大丈夫。」
これくらいの痛さならいくらでも味わってきた
どうってことない
「あんたすごいね、日向(ひゅうが)のパンチ喰らってすぐに立ち上がるなんて…」
ギクッ
鋭いな、こいつ
絶対ハッキングやってる情報担当だろ
…てか私を殴った奴、日向っていうのか
チラッと見ると、日向は戸惑いを隠せないようだった
きっと
「なんで俺のパンチ喰らって起き上がるんだ?」
「っ!?」
「…とでも考えてるんでしょ?くすくす」

