お昼寝をしたくなるぐらいの気持ちのイイ空の下…なぜか、たくさんのお弁当を広げられている。



そして、ここは学校の屋上(もちろん、立ち入り禁止区域内)。



「里莉ちゃんの佃煮美味しいッ!!」


目の前の美少女さん…茜先輩は、幸せそうに目を閉じて私のお弁当を頬張る。




あ~…。美少女は頬張って、顔が少し歪んじゃっても美少女だわ。


でも、私の周りには茜先輩だけじゃなくて、樋高先輩や香川先生に茜先輩の弟さんである葵先輩と研修生の神田結花先生が、みんなで思い思いのおかずをつまんでいる。



「だろ!? 里莉の飯、美味いだろ!!」






まるで自分の事のように喜ぶ先輩がいるもんだから、私はすごく恥ずかしくなった。


神田先生が作ったサンドイッチをモソモソと食べていた私は、恥ずかしくなって思わず視線を床のコンクリートに向けた。





「よく沁みてるな。作るの大変だっただろ?」





「…ぁ…イエ、私的にはもうちょっと沁み込ませた方がいいかと…思ったんですけど…。ちょうど、良かったですか?」




「俺的にはOK!」