「兄さん…。私は、本当に新堂先生の所に行ったら幸せになるんでしょうか…」


本家に戻った私は、リビングでタバコを吸う兄さんに尋ねた。




けど、ノートパソコンを取り出した兄さんは、私の声なんて聞こえてないのか仕事始めだした。




そんな兄さんの姿を見て溜め息を吐いてリビングから出て行こうとした。







「…里莉。今月末には学校を辞めるように手配をした」




「え……?」





な、何で…。結婚しても学校は通えると思ってたのに…。



「新堂がアメリカで研修と香輝の手術を受ける事になった。お前がついて来なくてどうする」







「ア、アメリカ…?」





飛躍した話しに私の頭が追いついていかないよ…。