「…ごめんなさい…すみません。…気を付けます…」



兄さんに、何度も何度も謝って頭を下げて許しを乞う。





頭を下げたままでいると、その上から重たくて私の息をも詰まらせてしまう兄さんの溜め息が襲いかかった。



次に出てくる言葉が恐ろしくて、思わず目を硬く瞑って兄さんの行動に息が荒く吐く。



「分かった…。以後、気をつけろ。俺に恥をかかすな」

「………はい」

「バイトの方はどうだ?」



「…変わり、ないです……」




気にかけているフリをしているけれど、兄さんは世間体と言うモノを気にしている。