「人の顔見て笑ってんじゃねぇよ」
「…だって、」
「あ?」
「可愛いんだもん」ーーとは口に出来なかったから、「可笑しいんだもん」と口走ってしまった。
「なにが可笑しいんだよ」
「なにも。ただ、お腹空いてんのかなーって思っただけ」
嘘じゃないことを言うと、軽く睨まれた。「腹減ってる今日に限って飯ねぇからだよ」とぶつくさ文句を垂れ始めた。
「お前がこんな時間までほっつき歩くって珍しいな」
帰宅時間は9時。いつものあたしなら学校が終わって買い物に行ったりしても7時過ぎにはもう夕食を作り始めてるはず。たまに遊ぶ時なんかはソウタにご飯ないってことをちゃんと伝えたりする。

