カチャ
と音がすると同時に首元に冷たい感覚。
つぶっていた目を開けて、
首元の方に目を向けた。
「これって…」
「だってお前今日誕生日だろ?まさか忘れただなんて言わねえよな??」
「…忘れてた。」
「だと思った。
これな、特注なんだ。彩果と付き合ってから初めての誕生日だし。
さっきいた女は松井歩奈って言って、俺の中学のときの友達。ジュエリーショップって働いてて予約3ヶ月待ちなんだけど特別にって。俺が取りに行くの忘れたから届けにきてくれたんだ。」
「そうだったんだ…」
首元には綺麗に光っている宝石が埋め込められたネックレスがキラキラと輝いている。


