私は気づかれないようにその場から逃げるように離れた。 ドンっ 「痛たたた…す、すいません」 「いえ。って貴方会長の女じゃないですか」 普段よく聞く声が耳に入ってくると思い、 下げていた頭をあげた。 「本目くん…」 「何があったかなんて聞きませんがね、貴方こんな人がいるところで泣かれたら困るでしょうが」 「…っひっく。ご、ごめんー」 「あーはいはい。まったく。んでどうするんですか?そのぶっさいくな顔で道歩いて帰るんですか??」