久々に一斗に会った。

あの時と同じようなあの笑顔で話してくれた。




「なぁ。」


「…ん?!」


「さっきからずっと上の空だけどな、
まさかお前一斗だかってやつのこと考えてんじゃねーよな??」


「え、違うよ!
次は将季くんとどこに行こうかって思って」




嘘ついた。

だって一斗とは、
自然消滅で別れてからずっと会ってなかった。


しかも一斗から笑顔で最後「またね」って言われて、
ずっと待ってたのに連絡も一切なかったんだもん。

それを今更あのころは懐かしかったなって。


未練があるわけではないけど、
なぜか一斗が目の前にいるってことが安心しちゃったのは事実。