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「姫羅、手紙の差出人がわかった」



入浴を済ませてバスルームから出てきた姫羅に、王輝が声をかけた。



「本当ですの!? 一体どなたが……?」



驚く姫羅を、無言で見つめる。



パソコンの前に座る王輝が何をやっているのか、姫羅にはわからない。



データをメールででも送らせたのであろうか。


作業はもう終わっているらしく、王輝の腕は胸元で組まれたまま動かなかった。



「あぁ。こいつだ」



そう言って、王輝は顎でパソコンの画面を指した。



「この方が……」


「ついでに、こいつの1日の行動パターンも調べておいた。
今までに出された手紙の数は3通。こいつの行動と照らし合わせると……次の手紙が出されるのは明日の可能性が高い」