私の前の席に
銀バエの赤音が座る。



上を向いた顔を戻さず
目だけで見てみる。



「っ……、サオ…。怖いよ。」



私は体を起こして、赤音に向いた……



「今日は、何すんの?」



うざい。



「別に……。」



「またまた~、今日も期待しているよ♪」



そう言って、赤音は去っていった……



クラスのハエ共は、男も女も
赤音と同じ事を言った。



うざい。



うざすぎる。



一人になりたい……



どうせなら嫌われたい……。



私はーーー



そう思って生きていた……。