その日の夜。
シュンは、さっそく来た



ドアを開ける。



「いらっしゃい!」



片手にタバコを持ち
玄関に立つ私を見て



「お前っ、たっ、タバコ!!」



「あぁ~、タバコ吸うコ嫌い?」



そう言う私にちょっと、びっくりした顔で
間があいた後、シュンは



「まぁ~~
いいんじゃね?」



と言って、ビミョーな顔をした。
その顔が可笑しくて
フフっと笑ってしまったら



「笑うなよ!!」



と言い、頭をかいていた……
私は、笑いをこらえて



「ま~~、上がって!」



そう言って、リビングに向かった。




「適当に座って。何か飲む?」



シュンは、周りをキョロキョロ見ながら



「あぁ。」とこたえた。




「うちの家、ビールか水しかないけど……。」



そう言った私に
えっ、て顔した後……



「水でっ!!」



と、少しデカイ声でこたえた。




それが可笑しくて、笑いながら
水をわたす。
私の手には、もちろんビール!



「酒も、飲むのかよ!!」



と、つっこむシュンに
思い切り、笑った。