6月22日。


昨日の夜。シュンの事を考えた私は
やっぱり本当は、好きじゃないって事を
どうしても、言いたくて



傷つけるかも知れないけど……
意を決して、話しかけた。



「シュン。今日、家に行ってもいい?」



突然話しかけた私に
ちょっと、びっくりした顔で
どうしようか、悩んでいた……。



しばらくして



「あ~~、俺んち家族うるさくてさ~」



「あ~、そうなの?
じゃあ、うちに来て欲しいんだけど……。
 時間ある?」



「あぁ……
部活、終わってからでいい?」



「うちの家、誰もいないから……
いつでも、いいよ。
あっ、私の家わかる?」



「ん~、わかんねぇ……。」



「じゃあ、今地図書くから……
ちょっと、待ってて。」



「あぁ……。」



そう聞いた私は、急いで地図を書いた。



「ここの、501号室だから…
時間、大丈夫な時に来てよ。」



「わかった……。」



地図に目をおとすシュンを見て
私は、カバンを背負った。



「じゃあね。」



と言い残し



シュンの声を聞く前に
教室を出た。