6月20日。



チャイムの音とともに
一時間目が始まる。



「お~い!宮田。ドコ見てるんだ!!
ちゃんと、黒板を見ろっ!!」



「は~い。」



そう言うと、椅子に股がり真後ろを向いた。




「おいっ!黒板見ろって言っただろっ!!」



「見てま~す。」



そして、後ろの黒板を指指す。



「また、要らんことしおって!もう、いい!!
お前は、そのままでいろっ!!」



「は~い。」



私は、後ろ向きのまま応えた。