「……が、……せなかった……」
俯いたまま、ゆっくりと口を開いたお婆様。
ぽつりと話し始めた、その声は小さくて。
「……何?」
「ウィンザー家に、野蛮な日本人の血が入るなんて絶対に許せなかったのよ!!!」
顔を上げたお婆様は、前に聞いた事がある言葉を口にすると
「あの子が……ジェームズが日本人なんかと結婚するからいけないのよ!
あんなに、日本人だけはやめてって言ったのに!!」
私の顔を、憎々しげに睨みつけて
「私の父も叔父も……惨殺した、日本人の血なんて!!」
日本人を憎む理由を、涙を流しながら叫んだ。

