Wonderful DaysⅡ



「マーク! この無礼な男は、貴方の知り合いなの!?
この手を離すように、貴方からも言ってちょうだい!」


魁さんに握り締められたままの手首が痛いのか、顔を顰めてマーク兄さんに叫ぶお婆様。

それを一瞥したマーク兄さんは


「何を言っているのですか。貴女の方が余程、無礼だと思いますよ?」


「何ですって!?」


「大体、エディンバラのメイフィールド邸に向かったはずの貴女が、どうして此処にいるのですか?」


吐き捨てるように言葉を述べる。

すると、顔を真っ赤にしたお婆様は


「私は、エディンバラになんて行きたくないわ。
マーク。なぜ、こんな酷い事をするの!」


今度はマーク兄さんに怒りを向ける。


「あんたが、マリアにしてきた事に比べたら可愛いもんだろ。
今まで、何度マリアを傷つけた?」


でも、それに答えたのはマーク兄さんではなく魁さんで。


「……ひっ…!!」


魁さんの顔を見たお婆様は顔を強張らせ、真っ赤だった顔は一気に青褪めていく。