「この間の…賭け……?」
それを聞いたアルが、魁の言葉を繰り返した後
「……って、兄さん! また魁と賭けをしたの!?」
頬を引き攣らせて、俺の方を振り返ったのが視界の端に映ったが、それを無視して紅茶を一口飲み込んだ。
「……………………」
手にした紅茶にゆらゆらと映る自分の顔を見ながら、数週間前を思い返す。
今度こそ勝てると自信満々に持ち掛けた賭けは、あと少しというところで俺の敗北に終わった。
……おかしい。
途中までは完全に俺が勝っていたのに、一体どこで間違えた?
もう、何度目か分からない自問を繰り返す。
いくら自問を繰り返しても、敗因が分からないなんて致命的なのだが……。

