「はぁ!? 二人きりでなんて駄目に決まってるだろ!」
「二人だけ」という言葉に反応したアルが声を荒げるが、それを気にすることなく俺を見据えたままの魁は微動だにしない。
確かに、マリアに対しての行動には感謝しかないのだが……
それとこれとは話が別だ。
そんな簡単に、マリアとのデートを許せるはずがない。
「俺も、二人きりで出掛けるというのは賛成できないな」
アルの意見に同意して、「皆で行けばいいだろう?」と促すが、一向に首を縦に振らない。
この条件が呑めないのなら、クリブデンの話は無しだ。
そう告げようと口を開こうとすれば
「───そういえば、この間俺が勝った賭け……まだ賭けるモノを決めていませんでしたよね?」
にこりと、それはそれは綺麗な笑顔を向けてくる魁に悪寒が走る。

