クリスマスは既に終わっているから、大々的なパーティーさえなければ、当日の要求も受けてもらえるはず……。
「まぁ、なんとかなるだろう」
「よろしくお願いします」
了承の旨を伝えれば、ホッとしたように息を吐く。
「この面子でクリブデンに行くのは、あのパーティー以来か……」
アルが懐かしそうに顔を綻ばせたところで
「そのことなんですが……」
魁が、言いにくそうに口を開いた。
「なんだ」
「クリブデンには、マリアと二人で行きたいんです」
先を促せば、皆ではなく二人だけで行きたいと言い出した。
「は?」
「……………………」
目の前のアルが、ぽかんと口を開けて間抜けな声を出す。
声こそ出さなかったが、今の俺もアルと同じような表情をしているに違いない。
「今回だけは……どうしても、二人だけで行きたいんです」
そんな俺達を見据えて、もう一度自分の思いを口にした魁。
どうやら魁の目的は、マリアとのデートらしい。

