Wonderful DaysⅡ



……そう。

この時までは、俺達もクリブデンに行くはずだった。


それなのに……


「では、行ってきます」


何で今、引き攣った笑みを浮かべてマリアと魁を送り出す羽目になっている?


「あ……行ってきます!」


寝起きとは思えないほど軽快な足取りで、正面玄関へと向かって行ったマリア。

がちゃりと閉じたリビングの扉を、しばらく呆然と見つめていれば


「……兄さん、何であんな賭けを魁としたのさ?」


向かいのソファーに座るアルが、溜め息を吐いて恨みがましく俺を見ていた。


「うるさい。今回だけは、絶対に勝てると思ったんだ」


「………………」


「今までのマリアを見ていて、素直に起きるなんて誰も思わないだろ」


「それは、そうだけど……」


最大の誤算は、つい先ほど交わした、魁との賭けだった……。