「魁なら、マリアと二人きりで出掛けても心配ない……か」
自分を納得させるように呟いたアルだが……。
「俺は、魁とマリアを二人きりでクリブデンに行かせるとは言っていないぞ」
「え?」
何か、勘違いをしていないか?
「お前は何か勘違いをしているようだが、俺が魁と約束したのはクリブデンでの協力だけだ」
「え? だって兄さん、魁なら大丈夫だろって……」
「あぁ、言ったな。それはクリブデンでやろうとしている事は大変だが、魁なら大丈夫だろうという意味だが?」
「………………」
「クリブデンには、もちろん俺達も行くのだから、お前が心配しているような事にはならないさ」
俺の言葉を聞いて、濃碧の瞳をぱちくりさせている弟に数日後の予定を告げれば
「え? 一緒って……、俺達も一緒に行くの!?」
「嫌なら、お前だけ留守番していてもいいんだぞ?」
「いやいやいや! 行くよ、もちろん!! ハ、ハハ……何だ、そういうことか……。びっくりした」
ホッとしたのか、強張っていた顔に安堵の笑みを浮かべた。

