◇ 「これで、文句はありませんよね?」 俺の目の前で、マリアの薬指に光り輝く婚約指輪を嵌めた魁。 12月24日は、五年前に魁と約束した期日で…… 「───仕方が無いから、認めてやる」 ギリギリ間に合ったあいつを、認めないわけにはいかなかった。