Wonderful DaysⅡ




「魁さんが“高校を卒業したら迎えに来る”と言ってくれたから、私は頑張れたんです」


「マリア……」


「本当ですよ? だから……」


私を見つめているダークブラウンの瞳を、真っ直ぐに見返して


「あの時、私を見つけてくれて、ありがとうございます」


ありったけの感謝を込めてお礼を言う。




「……………………」


そんな私を抱きしめていた魁さんは目を瞠り、今まで見たこともない表情を見せた。


……あれ?

私、変な事言った?


「あの……魁さん?」


その表情に動揺して、恐る恐る声を掛けてみれば


「……まさか、礼を言われるとは思わなかった」


ぽつりと呟いて、苦笑いを浮かべた魁さん。