Wonderful DaysⅡ



「元々、あの日のイルミネーションは特別で、マークさんがホテルに直接注文したものだったからな」


「マーク兄さんが……」


そう言われてみれば、やたらとパーティーのイルミネーションはどんなものがいいのかと毎年聞かれていたような気がする。


だけど、あの頃の私は精神的に追い詰められていたから、何も答える事ができなくて。

何を聞いても反応を示さない私に、根気よく声を掛けてくれた兄さん達には、随分と心配を掛けてしまった。


毎年、自分の部屋に篭って、華やかなパーティーとは無縁の生活を送っていた私。

何よりも、あの頃は人前に出る事を極端に恐れていたから。

そんな私が、あの日のパーティーに出席しようと思った事も、魁さんに出会えた事も、本当に奇跡だったんだと今更ながらに思う。