Wonderful DaysⅡ




なかなか首を縦に振らない私に、もう一度声を掛けようとした魁さんだったけれど、部屋の扉をノックする音にその動きを止めた。


「失礼致します」


その声に、二人同時に視線を向ければ


「結城様、お電話が入っております」


フロントで見かけたホテルマンが立っていた。


「……電話?」


その声に訝しげな表情を浮かべた魁さんだったけど


「はい。Lordウィンザー様より……」


「……分かりました」


相手がマーク兄さんだと聞くと、ハッとして席を立った。


───マーク兄さんから電話?


私達が此処にいる事を、何でマーク兄さんが知ってるんだろう?

思い出すのは以前、アル兄さんが言っていた言葉。


『マリアが知らないだけで、高性能のGPSが取り付けられてるよ?』


「……………………」


それって、今でも付いていたりするのだろうか?