◇ 「わぁ……綺麗!!」 思わず、身を乗り出して外を眺めていれば 「こら。そんなに乗り出したら川に落ちるぞ」 頭上から聞こえてきた声に振り向く前に、腰を引き寄せられた。 「……だって、すごく綺麗なんだもん……」 口を尖らせて振り向くと、呆れていると思っていた魁さんは笑いを堪えていて…… 「気に入ったみたいだな」 「はい! とっても!」 間髪を容れずに答えれば 「くっくっ……そうか。予約しておいて正解だったな」 私のはしゃぎっぷりに、楽しそうにその瞳を細める。