Wonderful DaysⅡ



「マークさんと、賭けをしたんだよ」


にやりと悪戯っぽく笑った魁さん。

その笑顔は、心底楽しそうで……


「か、賭けですか?」


「あぁ。殴られずにマリアを起こしてくる事が出来たら、二人で出掛ける事を許可する…ってな」


……は? 何ですか、それは。


「そんな賭け、いつの間にしたんですか」


「お前を、起こしに行く前」


「………………」


……なるほど。

だから、目を覚ました時に両手を拘束されていたのか。

それならば、兄さん達にリビングで会った時の引き攣る表情にも納得できる。

確かに……今まで起こされてまともに起きた記憶がないから、マーク兄さんは私が絶対に起きないという確信があって賭けに乗ったんだろうけど。