Wonderful DaysⅡ



「………………」


なんだか渋々答えたマーク兄さんは、本当にデートを許してくれたのか心配になってきたけれど……


「では、行ってきます」


そんなマーク兄さんをスルーした魁さんは、にこやかに微笑んで私の手を取ると歩き出す。

い、いいのかな……と思いつつも、私の足も玄関へと向いていて。


「あ……行ってきます!」


取り敢えず声を掛けてみれば、頬を引き攣らせながらも手を振ってくれた兄さん達に見送られて、魁さんとの初デートに繰り出したのだった。


───そして、現在に至る。


驚いた事に、兄さんやSP達が追いかけて来る事もなく、本当に二人きりなんですけど。

絶対、誰かしらついて来ると思っていたのに……

このイギリスでSPが離れた事なんてなかったから、なんだか凄い開放感。

再び歩き出した私の腰には、しっかりと魁さんの手が添えられていて。

思ってもみなかった魁さんとのデートに、鼓動は跳ね上がるばかりだった。