Wonderful DaysⅡ




「ほら、行くぞ?」


握られた手を見たまま動かない私に声を掛けると、繋いだ手を引いて歩き出す魁さん。

つられるように出た足で後について行くけれど、縺れた足が石畳に躓いて体勢が崩れる。


「うわっ!」


転んじゃう!と思った瞬間、繋いだ手を引き寄せられて思わず魁さんの体にしがみついた。


転ばないで済んだ事にホッとしたけれど、街のド真ん中ですっ転びそうになるなんて恥ずかし過ぎる。


「大丈夫か?」


「は、はい……」


「ホント、危なっかしいな」


頭上から落ちてくる声に視線を向ければ、楽しそうに笑う魁さんが見えた。


「す、すみません……」


謝って離れようとすれば


「此処で転んで怪我したら、デート出来ねぇぞ」


いつの間にか回されていた手で腰を引き寄せると、ちゅっと額に口付けを落としてくる。