一生懸命、隠してくれようとするアル兄さんだけど……
その慌て振りから、間違いなく私が殴ったんだろうと確信した。
「……ごめんね、アル兄さん……」
「あ~、うん……でも、全っ然、痛くないから!!」
もう一度謝れば、もう隠しきれないと思ったのか、今度は全然痛くないと言い出したアル兄さん。
でも、痛くなかったら湿布なんてしないよね?
「……でも、湿布……」
「……あ…………」
アル兄さんの口から声が零れれば、前の方からは大きな溜め息が聞こえてくる。
ちらりと視線を向ければ、額を押さえたマーク兄さんが呆れたようにアル兄さんを見ていて。
隠しきれていないアル兄さんを責めているようにも見える。
その二人の様子から、相当強い力で殴ってしまったんだろうかと心配になっていれば
「兄貴が痛くないって言ってるんだから、気にするな」
隣から、頭をポンポンしてくる魁さん。

