Wonderful DaysⅡ



「アル兄さん、ごめんなさい!!」


ダイニングルームに入って開口一番、アル兄さんに謝った。

あの後、急いで自分の部屋に戻って身支度を整えてから、部屋の外で待っていてくれた魁さんとダイニングルームまでやって来たのだけど……

ガバッと勢いよく頭を下げれば


「どうしたの、マリア!?」


驚いたように目を見開くアル兄さん。


「私、寝惚けてアル兄さんの事を殴っちゃったんでしょう!?」


「……な、何の事かな?」


私の言葉を聞いて、とぼけるアル兄さんだったけれど……

襟元からは湿布がはっきりと見えていて、ダイニングには湿布独特のにおいがこもっていた。


「……肩の湿布が見えているぞ、アル」


「はぁーっ」と深い溜め息を吐いたマーク兄さんが、目を泳がせるアル兄さんに指摘する。


「えっ!? あっ、これは……」


慌てて襟元を手繰り寄せて、湿布を隠したアル兄さんだったけど。

まだ、見えてるよ。アル兄さん……