Wonderful DaysⅡ







……嘘でしょ!?


「……私、アル兄さんを殴ったんですか……?」


魁さんから眠っている間の出来事を聞いて、サーっと血の気が引いていく。


「あぁ。そりゃもう、見事な裏拳だったぞ」


クッと喉の奥で笑う魁さんは、未だに私を腕の中に閉じ込めたままで。

全く記憶に無い驚愕の事実に、卒倒しそうになった私の体を支えてくれていた。


いくら低血圧で朝に弱いからといって、兄を殴る妹ってどうなの?

眠っている間の事とはいえ、自分がやってしまった事に自己嫌悪に陥る。

だから、さっきランスロットさんは私の顔を見て吹き出したのか……


「私……なんて事を……」


アル兄さんは怪我をしていないだろうか?

益々、青褪めていく私に気づいたのか


「兄貴なら、ただの打ち身だって言ってたぞ」


そう言って、頭をポンポンしてくれる。