Wonderful DaysⅡ



「……で、魁とあんな約束して良かったの?」


向かい側のソファーに凭れて、優雅に紅茶を飲んでいる兄さんに視線を向ける。

それは、つい先ほどの事。

スヤスヤと気持ち良さそうに眠るマリアを諦めて、兄さんが部屋を出ようとしたその時に。


「一つ、お願いがあります」


掛けられた声に振り向けば、魁が兄さんを見据えていて。


「……何だ」


「俺が外に出られるようになったら─────……」


魁の願いは、普通ならば到底聞けるものではなく。

それは無理だろうと思っていれば


「…………いいだろう」


「ありがとうございます」


兄さんの口からは、意外とあっさり許可が下りてしまった。