Wonderful DaysⅡ



「………………」


───う、嘘だろ!?


まさか、この屋敷で……

兄さんや俺の目があるこの屋敷で、魁がマリアに手を出すなんて信じられなかった。


「……おい!」


兄さんよりも早く動いていたのは、俺の方だった。

ベッドサイドに駆け寄って、上掛けを勢いよく捲れば……

確かに、魁の腕に抱かれてスヤスヤと眠る我が妹の姿があった。


「…………あれ?」


だけど、俺が想像していたような姿ではなく……

ちょっと拍子抜けした俺の口からは、間抜けな声が零れる。


「ちゃんと、服着てる……?」


「───当たり前でしょう」


そんな俺の耳に届いた呆れたような声は、マリアと共に眠っていると思っていた魁で。


「何だ。お前は、起きてたのかよ」


ちらりと視線を向ければ、切れ長のダークブラウンの瞳が俺の姿を捉えていた。